第1回 慶應義塾大学全塾協議会事務局



「学生団体Interview」では、第1回目として慶應義塾全塾協議会事務局を取材させていただきました。 取材には神村健太郎局長、溝井慎太郎局長室長に応じていただきました。
―全塾協議会事務局に入局したきっかけはなんですか?
神村局長:生徒会活動をやっていて興味があった。最初は他の学校の学生自治会は知らなかった。先輩から聞いて1年生に事務局員で入った。

―局員になってみて、高校の生徒会との違いは?
神村局長:一緒なところは選挙で選ばれる。違うところはスケールが大きい。予算規模が直接で数千万円、監査を含めると数億円。

―局長以外の事務局員の集め方は?
神村局長:事務局は選挙で局長と次長を選ぶが1年生で入ってキャリアをつんでいく人が多い。例えば財務部などに入れば財務部で育成される。


―今、取り組まれている問題は?
神村局長:自治会費の金額は50数年以上前に決まった。しかし、当時より物価が上がり、学生の活動も盛んになっているので変えなければならないと考え検討を重ねている。様々キャンパスがあり、芝共立やSFCにどう還元できるかというのがある。よく塾生には全塾協議会は三田の団体だと思われているがそうでない。キャンパス間の格差問題を解決したい。 今までは加盟26団体を相手にしていることが多かったが、そこの所属しない塾生もたくさんいるのでそういう人達にも耳を貸したい。全塾協議会を良く知ってもらいたいし、利用してもらいたい。塾生の福利厚生の還元の最大化が目標。自分自身、2期目に出馬したいと考えているので継続して頑張っていきたい。

―参加団体間の調整や仲裁が大変なのでは?
神村局長:自治会費の公正な配分が目的。全ての団体を満足させるには足りないから、予算折衝で対立がある。 その他にも会計上の不祥事やトラブルの対応がある。揉め事はなければいいが、やはりある。間に立つのが仕事。

―なぜ、他の多くの大学と違い自治組織が長い期間保たれたのか?要因はどうお考えか。
神村局長:他とは目的が違うからでは?他は学生の意見を代表として世間に言う、政治に意見するといったものになったが、慶應は慶應という一つの社会をどう良くするのかというのが目的。いただいた自治会費を塾生にいかに還元できるかということを一番考えている。

溝井室長:大学の教えからして左にはならないのでは。


―選挙について。前回の選挙は熾烈だったようですが?
神村局長:例年は事務局員をやっていた人が出て対立も出ない。前回の選挙は事務局経験者から2組、それ以外で1組出た。原因としては昨年くらいから全塾協議会が活発に活動した。園遊会の問題や学内の学生団体のことなど。全塾協議会のウェイトが重くなったのでは? 相手からのネガティブキャンペーンもあったし、かなりの熾烈な選挙だった。勝因はやはり関連団体の投票が多く、事務局で財務部長をやっていて顔が広く認めていただいたのではないか?学生自治に対する自分の考え方が加盟団体に評価されたのでは?

―外部からの立候補者はやはり評価されないのでは?
神村局長:やはり、加盟団体が知らない人は難しいのではないでしょうか。

―園遊会(慶應義塾大学の卒業パーティー。昨年の実行委員会解散後、再建が図られている。)はどうなるのでしょうか?
神村局長:園遊会の財務健全化のプロジェクトチームを作り、園遊会の実行委員会をやりたいという有志と協議し、全塾協議会としても公認した。とにかく、外部との癒着を廃止してクリーンで格安なものにしたい。とにかく健全化につとめたい。

―司法的な役割もしているのですね?
神村局長:財務部長のときに財務の手引きを作った。学生団体の会計の問題についてきちんとチェックできるようになった。良く悪くも学生自治、独立自尊という考えなので学校もなにも言わない。自分達から代表を出して自分達を律することが求められます。

―役員をしていて大切にしていることは?
神村局長:全塾協議会事務局というのはこのような仕事を受ける事もあるが、普段は会計の書類を作ったりなど地味な仕事も多い。そういう作業の裏に塾生の福利厚生がある。塾生がどうやれば幸せになれるかを常に考えている。ただ、事務局が目立つのは何か事件が起こっているということでもあるから、本当を言えば何もないというのが理想。陰ながらやることに誇りを持っています。事務局が頼られて事務局がでていかなければならないば場面とか、何かしなければならないことはあってはいけない。表には出ないけど陰で支えている、しかしなにかあれば出て行くという気概を持ち続けたいし、他の事務局員にもそう思って欲しい。

―塾生、学生にメッセージをお願いします。
神村局長:全塾協議会は一種の助け合い組織だと思う、本来、年間ひとりあたり750円を自治会費としてあずかり、それをさまざまな学生団体に交付して塾生に福利厚生にあてている。しかし、塾生がただ750円を持っていても、すぐ福利厚生になるわけではない。ただ、お金をもっているだけではいい学校にならない。バイトが忙しい、就活が忙しいなど色々な人がいて他人とあまり関わらない人もいる。 自分が苦しいからこそ助け合うという気持ちをもってほしい、そういう人は困ったときにだれかが助けてくれる。両親や友達といった周りの人がいるなかで学生生活を送れている。学生生活は自由なのですごいこともできるしなにもやらないこともできる。みなさんが大学生活をどのようにすごすかはみなさん次第。 普段から頭の片隅に他人のことも考えてほしい、そうすれば日本も明るい未来になるのでは。

慶應義塾大学全塾協議会のウェブサイトはこちらから